ゲーミングノートパソコン2台と2in1コンパーチブルを購入!
ゲーミングノートパソコン2台と2in1コンパーチブルノートパソコンを購入しましたので紹介したいと思います。
購入する機種を決めるにあたり,ゲーミングノートパソコン1台あたりの予算は15万円まで,2in1コンパーチブルノートパソコンは10万円前後としました。なお,2in1コンパーチブルノートパソコンの紹介は本記事の最後尾となります。
どんな機種がある?
私が購入の候補として挙げた機種を紹介します。重要視したのは価格とGPU(グラフィックボード)ですね。30~40万円も出せばかなり高性能なマシンは手に入りますが,前述の通り今回は10~15万円程度の予算で考えました。また,後述するデータ保護の観点や置くスペースを考慮してノートパソコン(ラップトップ)の形態のみを対象としました。
- 価格
→ 10~15万円程度。 - グラフィクス
→ 外部グラフィックボードを搭載。GeForceまたはRADEON。 - メモリ
→ 最低16GB。 - 内蔵ディスク
→ SSDで最低512GB。HDD併用のものは足枷となる可能性があるのでNG。
最大15万円程度の予算ですので,グラフィックボードはGeForce RTX3060が上限となり,RTX3050Ti・RTX3050・GTX1650あたりが続きます。単純なベンチマークでの性能差は次の通りです。因みに一番下のIris Xe Graphicsは2in1コンパーチブルに搭載されている内蔵GPUです。
Dell G15
Dellの「G15 ゲーミング ノートパソコン」というシリーズで販売されている機種です。CPUはIntel CoreとAMD Ryzenがあり,GPUについてもGeForce RTX3060・RTX3050Ti・RTX3050・GTX1650搭載の機種に分かれます。
RTX3060搭載の機種がクーポン使用時で税込14万円程度で購入できることがありますので,その場合はRTX3060搭載ノートパソコンとしては最安値の部類だと思います。
因みに,本記事投稿時点ではG15には同じ外観でGeForce RTX3050/3050Ti搭載モデルもありますが,右側のUSBポートが2つともUSB2.0と遅いので注意が必要です。
例えばゲーム画面などを録画するためのキャプチャボードはUSB2.0で動作しないものが多いですし,外付SSDなども高速に読み書きできません。背面にUSB Type-CとUSB3.2 Gen1のポートがあるのでそれらを使えば良いですが,せっかくならサイドもUSB3.2 Gen1のほうが何かと便利ですね。
規格上の速度で言えば,USB2.0が最大480Mbpsなのに対し,USB3.2 Gen1が最大5Gbpsと約10倍の速度になります。キャプチャボードや外付SSD・HDDをたくさん使いたいと考えている場合は,本機種に限らずそのあたりもチェックすると良いかもしれません。
Dell G3/G5
前述のG15の下位機種に相当するのがG3とG5です。非常に多くのエディションが存在しています。CPUはIntel CoreとAMD Ryzenがあり,GPUについてもGeForce GTX1660Ti・GTX1650などのほか,AMD RADEON搭載の機種もあります。
Dell直販以外にもAmazonで入手できるエディションもあり,頻繁にタイムセール対象となっているのを見掛けます。GTX1650搭載のG3であれば9~10万円程度で入手できるため,予算が限られる場合はオススメです。
日本HP
ゲーミングPCには「OMEN」と「Pavilion Gaming」の2シリーズがあり,前者が上位シリーズとなります。また,ENVYシリーズの中にクリエイター向けのノートパソコンがあり,RTX2060やGTX1660Tiなどを搭載した機種がラインナップされています。
パソコン工房
ゲーミングPC・クリエイターPCともにGTX1650Ti・RTX3060・3070・3080搭載の機種があります。但し,GPUによっては品切れになっている場合もあるようですので,狙っている方はこまめにチェックしたほうが良いかもしれません。
もっと高性能な機種は?
RTX3080搭載の機種があります。単純なベンチマークでは前掲グラフ内RTX3060のおよそ1.5倍の性能となります。DellであればAlienwareシリーズ,またパソコン工房にもRTX3080搭載の機種があります。価格は税込38~50万円程度とかなり高価なものとなります。
結局どれを買ったの?
左:G5/右:G15
最終的に私が購入したのは以下の2機種です。新しいCPUのRyzenも安定してきており,性能もかなり良いのでどちらもRyzenモデルを選択しました。初Ryzenですね。以前から使ってみたかったのでちょうど良い機会となりました。
どちらも4Kディスプレイに接続し,本体は閉じたまま(クラムシェル)使用しています。本体のディスプレイもキーボードも使用しないにも拘わらず割高なノートパソコンを選択する理由ですが,いざという時のためのデータ保護にあります。
自宅のいわゆる電気容量は標準だと確か75Aでしたので入居前に100Aに変更しておいたのですが,当然ながらひとつの部屋で100A使えるわけではなく,各部屋で割り当てが決まっています。よってパソコンの多い部屋でエアコンなどを同時使用したりすると,場合によってはブレーカーが落ちるんですね。その時にノートパソコンだとバッテリーでそのまま駆動し続けることができるので,いざという時に守られるデータがあるというわけです。
Dell G15 Ryzen Edition (5515)
カスタマイズ色のスペクターグリーンです。
入手したDell G15 Ryzen Edition (5515)のスペックは以下の通りです。ハードウェア性能には関係ない部分のカスタマイズを行ないました(後述)。
- CPU:AMD Ryzen 7 5800H
- グラフィクス:GeForce RTX 3060
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD 512GB
- OS:Windows 10 Pro
- 購入時価格:15万200円(カスタマイズ込み)
せっかくならメモリは32GB,ストレージは1TB欲しかったのですが,私が購入した時はこれらをカスタマイズすることができませんでした。カスタマイズしたのはWindows 10 Proへの変更(+8,800円),本体カラーをスペクターグリーンに変更(+1,100円),キーボードを英語4ゾーンRGBバックライト仕様に変更(+1,870円)の計3箇所となります。前述の通り閉じたまま起動するので基本的に本体キーボードは使用しないのですが,万が一使用することになった場合にスペースバーの長い英語キーボードが好みなので念のため変更しておきました。英語キーボードは4つのエリアで照明を自由な色に変更することができます。最終的に予算の15万円を200円だけオーバーしました。
FFXV(FF15)ベンチマークのスコアは軽量品質で14058(非常に快適)でした。
設置例
設置は以下のように,本体を冷却パッドの上に置き,冷却パッドの下には3点支持でオーディオ用のインシュレータを入れています。空間を作って排熱効率をよくするためですね。MacBook Proもインシュレータの上に置いています。
当初は最も熱くなる左奥にCPUファンを当てていたのですが,音が意外とうるさいので静音の冷却パッドを購入しました。
電源は休止状態にし,使用する時は蓋を2cmくらい開けてトラックパッドを触ると起動します。全開にする必要がないので狭い場所にも置くことができます。
因みに,下の引き出しはロハコで購入したホワイトグレーのポリプロピレンケースです。
Dell G5 15 SE (5505)
ロゴは見る角度によって七色に光ります。
入手したDell G5 15 SE (5505)のスペックは以下の通りです。カスタマイズなしの標準仕様で購入しました。なお,SEは「スペシャルエディション」の略です。
- CPU:AMD Ryzen 7 4800H
- グラフィクス:Radeon RX 5600M
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD 1TB
- OS:Windows 10 Home
- 購入時価格:11万4,000円(カスタマイズなし)
Radeon RX 5600Mは単純なベンチマークの数値としては,前掲グラフ内RTX3050Tiと同程度の性能となります。RTX3060には及ばないですがそこそこの性能ですね。多くのゲームを快適にプレイできるでしょうし,動画編集やレンダリングなど重たい処理もそれなりにこなすことができます。何より11万円台でしたのでかなりお買い得だと思います。
FFXV(FF15)ベンチマークのスコアは軽量品質で9996(とても快適)でした。
設置例
設置は以下のように,スタンドに立てて使用しています。Macではおなじみのスタイルですね。スタンドは2台置けるタイプなので,使用しない時はキーボードを置いたりすることもできます。
購入2機種のCPU性能
せっかくなのでCPUの性能も一般的なベンチマークで比較しておきます。一番上が購入したG15のAMD Ryzen 7 5800H,2番目が購入したG5のAMD Ryzen 7 4800H,3番目は前述のAmazon販売G5のIntel Core i7-10750H,4番目が前述のAmazon販売G3のIntel Core i5-10300Hとなります。基本的にはGPUの性能が高い機種はCPUの性能も高くなります。
実際にゲームを動かしてみました!
実際に使ってみての感想ですが,とても満足しています。ゲームだけでなくBlenderでのレンダリングや動画編集などの重たい作業でも大活躍です。ただ外部グラフィックボード搭載の機種なので,重たい処理をする際には熱がものすごいですね。外部からの冷却の工夫が必要になると思います。これは購入した機種に限ったことではなく,高性能な外部グラフィックボードはすべて熱くなりますので仕方のないことですね。
今回は外部の4Kディスプレイに接続して使用しているのですが,標準搭載のディスプレイも120Hzのリフレッシュレートがありますし,カスタマイズで160Hzのより高性能なディスプレイに変更することもできますので,パソコン本体の画面でも快適にゲームをプレイできると思います。
さしあたり『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『プラネットコースター』『ストリートファイター5』『フォートナイト』などを動かしてみましたが,非常に快適です。
ペルソナ4 ザ・ゴールデン(Steam版)
Steam版も売れ行き好調な人気RPG『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』です。ゲームパートもアニメーションパートもくっきりキレイに表示できます。
動画を作ってみた!
Nintendo Switchで発売後1か月くらいはかなりプレイしていた『あつまれ どうぶつの森』を久しぶりに再開したのを機会に,キャプチャボードを購入してみました。せっかくの高性能PCなのでいろいろ試したいですからね。キャプチャボードについての詳細は,別の記事にするかもしれません。
Dell G15 Ryzen Edition (5515) プラチナ(RTX3060搭載)でキャプチャから編集・エンコードまで行なってみましたが,なかなか快適です。
2in1コンパーチブルノートパソコンってなに?
2in1コンパーチブルとは,その名の通り2種類の様式に転換できる機種のことで,ノートパソコンにおいては,一般的にラップトップPCとタブレットPCのスタイルで使うことができるものを指します。メーカーによって呼称が多少異なりますが,「2in1」「コンパーチブル」「360度回転」といった用語を使用している場合がほとんどです。
例えば次のようなもので,液晶画面を360度回転させてタブレットPCのように使用したり,テント型にして立てて使うこともできます。
HP ENVY x360 15-ed(インテル)
引用元:HP Directplus -HP公式オンラインストア-
Dell Inspiron 14 2-in-1 (5410)
引用元:Dell Japan公式サイト
画面サイズについては,13.3インチのコンパクトなものから15.6インチの大きいサイズまであるのでかなり悩みました。HPにはキーボード部分が木目でインテリア性の高い機種もありますし,Dellではさまざまな性能の機種が多数用意されています。例えば,以下のような機種が候補に挙がりました。
- HP ENVY x360 15-ed(インテル)
- HP ENVY x360 13-ay(AMD)
- Dell Inspiron 14 2-in-1 (5410)
- Dell Inspiron 13 7000 2-in-1 (7306)
- Dell Inspiron 14 5000 2-in-1 (5406)
- Dell XPS 13 2-in-1 (9310)
最終的にはクーポンを使って10万円未満で購入できたDell Inspiron 14 2-in-1 (5410)に落ち着きました。リビング用とは言いつつも部屋間を移動させる予定があるので,15.6インチでは大きい感じがしますし,13.3インチでは小さいので,中間の14.0インチというサイズが決め手となりました。もちろんHPにも14インチの機種はあったのですが,前述の通り高性能ノートパソコンもDellになりそうだったので,まとめて3台同じDellで揃えることにしました。
気軽に使える2in1コンパーチブル
Inspiron 14 2-in-1
今回購入した2in1のDell Inspiron 14 2-in-1 (5410)は,リビングダイニングで使います。いわゆるダイニングテーブルには以下の2つのPCが設置してあり,ちょっとした調べ物や家計管理などに利用しています。因みに,椅子ではなくソファ(コの字で8人掛けくらい?)なのでくつろぐスペースも兼ねています。
- VAIOノート
→ Windows 10 Pro - Sureface 3
→ Windows 8.1
VAIOノートは卒業となり,これからリビングではDell Inspiron 14 2-in-1 (5410)がメインとなります。
ダイニングテーブル上のVAIOノート(左)とSurface 3(右)。
ダイニングテーブルは昇降式で200cm*120cmとそこそこ大きいものなのですが,左端に小さいアームでSureface 3を設置しています。アームは以下の商品の白を利用しています。
写真のVAIOノートの上に置かれたキーボードは,3台まで切り替えできるLogicool K780,マウス(トラックボール)はLogicool M575です。これらはかなり愛用しており,Logicool K780は4台,Logicool M575は6台使用中です。
今のところは以下のようにテント型にして液晶画面の下部をK780のスタンドに置いて使用しています。因みにメインのMacBook Proや後日紹介予定のWindowsノートパソコンなども同様ですが,本体のキーボードは電源ボタンを除いて緊急時以外は使用しません。2in1以外のノートパソコンは閉じたまま(クラムシェルの状態)使用していますので,液晶画面も使わないですね。
K780とInspiron 14 2-in-1
性能的にはウェブブラウザやOfiice系のソフトなどは充分快適に使うことができます。機種にもよりますがIntelであれば,内蔵GPUとしては高性能(本記事投稿時点でIntelでは最高性能)なIris Xe Graphicsを搭載していることが多いですので,あまり重たくないゲームであれば十分動作しますし,Adobe PhotoshopやIllustratorなどの2D系グラフィクスも問題ありません。外部GPUを搭載していないので音も静かですし,ヤケドするような熱さになったりもしません。まさにリビングでお手軽に使うにはもってこいの形状と性能だと言えます。
Intel Core i7/Intel Iris Xe Graphics
お手軽用途のため外付けHDDやSSDを使いたくありませんので,内蔵SSDが1TBのものを選択しました。据え置きで使うなら外付けに頼ったほうがRAIDなども組めるので良いのですが,部屋間の移動を前提とした使い方なので余計な周辺機器は接続せずに1台で完結できるようにした感じですね。
なお,同じ製品名でも販売時期によってパーツの構成やスペックなどが異なる場合がありますので,比較検討や購入の際はご注意ください。
因みに,FFXV(FF15)ベンチマークのスコアは軽量品質で3,500程度でした。ギリギリ遊べる感じでしょうか。